大人になったライブキッズ

大阪アメリカ村でGabba Gabba Boys(ガバガバボーイズ)というバンドをしています。

まっさらなスニーカーで沼にハマる【前編】

 

 

昨年の夏前、ふとスニーカーを買おうと思いました。

というのも最近どうも長く立っているとヒザが痛いんです。

 

ライブハウスに4〜5バンド出るくらいのイベントなら、まあ休み休みで大丈夫です。

お客さんいっぱいで途中で休めないとなると、ヒザにきます。

フェスとかで、お昼からやってるし、けっこー歩くみたいなことになると、数日後までヒザのダメージが残ります。

 

こんな状態ではライブを楽しむどころではないんで、何か対策をと思い、新しいスニーカーを買うことにしました!

 

 

「ヒザが痛くならないクッション性を持ったカッコいいスニーカー」

 

 

たったこれだけの条件でスニーカーを探した結果、僕はスニーカーの沼にどっぷりハマってしまいました。 

カッコいいと思えるスニーカーをたった一足だけ買うのは、本当に難しいことです。

僕がスニーカーを買うまでにたどった過程を書くことで、その難しさを少しでもわかってもらえたらと思います。

 

スニーカーにハマるまで

 1st step

スニーカーを買うために、まずはたくさん見てみようということで、僕は丸一日かけて心斎橋をブラついてみました。

 

「今日見た中で一番カッコいいやつ買えばええわ」と思い、ナイキ、アディダス、プーマ、ニューバランスの直営店はもちろん、量販店も含め散々見てまわりました。

 

その結果わかったのは、

「スニーカーって、カッコいいのあり過ぎて全然一番が決めらんねぇ!」

ってことでした。

 クッション性の優れたハイテク系のスニーカーは、個性的なフォルムやカラーリングのものが多く、見た目での一番を決めるなんてことは、到底無理でした。

 

こりゃまずいと思い、その日は買うのをあきらめ、次の日からググって情報収集を始めました。

 

この「情報収集」がさらに状況を悪化させていきます。

 

 2nd step

次の日から、通勤電車の中でスニーカーを検索する日々が始まりました。

 

見た目で決められないのなら、クッション性や履き心地といった機能性で候補を絞っていこうと考え、製品紹介を読み漁っていきます。

結果、調べれば調べていくほど分かったことは、「テクノロジーがスゲぇ!」ってことです。

 

 各メーカーの公式HPには、あれやこれやとその一足に込められたテクノロジーの粋の結集っぷりが載っています。

 

多分、どれも「そこそこクッション性があります」ってことが書いてあるんですが、僕の読解力では、

「これ履いたら、どこまででも走れる?」

「ってかこっちなら走ることがしんどいって感じることがなくなる?」

「片やこっちなら運動能力上がる?」

「それどころかこれなら動くこと自体が喜びに!?じゃあ履けば痩せる一方やん!」

となり、

「それぞれ一足ずつは買ってみるか、比べてみなわからんし。」となって、いつの間にか何足か買いそうです。

 

こりゃまずいと思い、どれもある程度クッション性あるんやろってことでテクノロジーで比べるのはあきらめ、何か決め手になる一足を選ぶことにしました。

 

この「決め手選び」がまた悩ましいんです。

 

  3rd step

 

各メーカーのHPを見ているうちは、販売中のモデルしか掲載されていないので、数が多いといいつつもある程度限られた範囲の中で選ぶことができました。

 

しかし、決め手になる何かを求めると、過去に販売された特別なモデルが目につくようになってきます。アーティストやアスリートのシグネチャーモデルや、他のブランドとのコラボモデルなどです。

これらは確かに見た目もカッコいいし、そのレア感に後押しされ、すぐに欲しくなります。しかし購入を阻む高いハードルがあります。値段です。いわゆるプレ値ってやつですね。平気で定価の2倍3倍の値段で売られています。

 

「俺はスニーカー集めるわけじゃないし、1足だけなら多少高くても・・・」とか思ってしまい、何度か買いそうになることはありましたが、さすがに定価より高いものを買うのはやめました。

 

4th step

いろいろ考えた結果、新作スニーカーにアンテナを貼り、自分に刺さったものを本気で買いにいってみることにしました。

このサイトをブックマークし、

snkrdunk.com

@snkrdunkツイッターでフォローしました。

 

ここまでくると、すでに沼にハマった状態です。

スマホを見るたびに新作スニーカーをチェックし、外を歩いている時にも他人の履いているスニーカーばかりが気になります。

 

この「沼にハマった状態」からスニーカーを買おうとするんですが、ただ新作スニーカーを買うと言ってもそれも簡単なことではありません。

 

新作スニーカーを買うまでのハードル

新作スニーカーを買うにも、それまで知らなかったいくつかの困難がありました。

スニーカーを買うだけのことが何が難しいのか分からないと思うので、順に説明していきます。

 

① 新作のみに限っても数が多すぎる

 

まず、新作スニーカーがどれくらいあるかご存知でしょうか。

僕がスニーカーを頻繁にチェックしていた2018年8月の一か月間で、上記のサイト「スニーカーダンク」で紹介された新作スニーカーは66種類です。

 なんと、1日2足を上回るペースで新作が出ています。

新作だけに絞っても一番カッコいいと自分が思えるものを決めることは難しいです。

 

 

② ネットではほぼ買えない

 

新作スニーカーは発売日の朝9時にメーカーのHPで販売が開始されるのですが、これがどのスニーカーも全く繋がらないです。

何度かチャレンジしてみましたが、発売開始と同時に購入ボタンを押しては繋がらないということを繰り返し、そのうち売り切れになります。

しかも平日休日関係なくスニーカーは発売されるので、僕のような平日9時に始業となるサラリーマンにはチャレンジ自体もそう頻繁にはできません。

買うためには実店舗の開店に合わせて並ぶことが一番の近道となります。

 

 

③ そもそも店舗に並ぶことさえできないものもある

 

これが驚いたんですが、レアスニーカーの中にはその発売日に並ぶための条件が設けられていることがあるんです。

いわゆる「スニーカードレスコード」といわれるもので、スニーカーの発売日に店舗に並ぶ際に、3種類くらいの以前発売になったレアスニーカーを履いてくるよう店側が指定するというものです。

おそらく転売目的で買いに来る人を排除するためにしていることなんでしょう。スニーカーの中には定価から数万くらい値上がりするものもザラなので、転売が横行することも、それを排除しようとする動きがあることも理解できます。

しかしこれを知った時には、「僕のような素人にはそもそも並ぶことさえ許されないスニーカーがある」ということに愕然としました。

 

 

こうした条件の中、ついに新作スニーカーの購入に踏み切ります。

 

(続く)

 

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