大人になったライブキッズ

大阪アメリカ村でGabba Gabba Boys(ガバガバボーイズ)というバンドをしています。

アポで聞いた愛すべき男たち① ~幸せになれそうで付き合った男~

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新たに出会った女の子と初めて二人で飲みに行く時、相手の過去の恋愛についてのトークは鉄板です。

 

・女の子はそもそも恋愛トークが好きなので、饒舌になる

・人は誰でも自分の話をしている時が楽しいと感じる

・過去の恋愛から相手の恋愛価値観を探り、自分をアジャストしていける

これらのメリットがあるので、その後の展開につなげやすくなるからです。

 

過去の恋愛トークを聞く上で注意すべき点は、元カレの批判をしないということです。

女の子からすると過去の恋愛なので、あえて元カレを悪く言ったりもしますが、それでもかつては付き合っていた人です。女の子の愚痴を呼び水に、出会ったばかりの男であるこちらが元カレをディスると途端に雰囲気は悪くなります。

 

と、恋愛指南書などによく書かれているようなことを書いてみました。

僕もこの初デートの基本戦術ともいえるトークは必ずします。過去の恋愛から女の子の価値観を探り、その後の展開につなげる。この流れを意識的に行うことが、デートを成功させる一番の方法かと思いますが、たまに、その後の展開なんてどうでもよくなるくらい、女の子の話自体に興味を惹かれることがあります。

 

そんな興味を惹かれた過去の恋愛話を「アポで聞いた愛すべき男たち」と題して、いくつか書いていこうと思います。

 

それではここからは女の子の回顧録風にどうぞ。

 

彼とは友達が誘ってくれた飲み会で知り合いました。第一印象はまじめでおとなしそうな人という感じ。男らしくリードしてくれる男性がタイプの私は、彼のことを初めは恋愛対象とは見ていませんでした。

 

しかし彼はそうではなかったようで、出会った日からラインのやり取りが始まり、ご飯にも誘ってくれました。「まあそのくらいなら」と誘われるがままに何度か食事をした後、彼から付き合ってほしいと告白されました。

 

その時は断ったのですが、その後もそれまでと変わらず誘ってくれる彼。さらに何度か会ううちに、私は彼の優しくて誠実な人柄に好感を抱くようになっていました。

 

当時、私は1年くらい彼氏がおらず、他にいいなと思う男性もいません。

彼のことは好みのタイプではないけど、こういう優しくて私のことを好きでいてくれる人と付き合ったら幸せだろうな。そんな思いが少しずつ強くなり、彼に伝えることにしました。

 

次に会った時、待ち合わせの場所に彼が来てすぐ、私はこう伝えました。

「◯◯くんは前に私と付き合いたいって言ってくれたよね。もし、今も変わらずそう思ってくれてるんなら、私も付き合いたい。」

 

すると彼は、少し驚いた表情で私を見て、

「ほんとでしゅか?」

と言いました。

 

突然の告白に、思わず返答に噛んでしまった彼をかわいいと思えるほど、私も彼を好きになっていたんだと思います。

 

しかし、その日を最後に彼と会うことは一度もありませんでした。

 

 

 

というのも、その日のデート中、彼がずっと赤ちゃん言葉だったからです。

 

その日はランチをした後、ショッピングという予定でした。

 

パスタ屋さんで彼は一口食べるたびに

「おいちぃねぇ。」

と言い、食べ終わるとコップを両手で持ち、私を見て

「おみじゅいれてくだしゃい。」

と言います。

 

告白する前の彼なら、「このパスタめっちゃウマいな。」「ちょっと水とって。」と言っていたのにと、目の前で起きていることが信じられませんでした。

 

私たちが席に着いて少しすると、隣の席の女子大生らしき4人組が明らかにヒソヒソ話しを始めました。でもそれも仕方がないくらい、私たちカップルは店内でも浮いた存在になっていました。

 

食事を終えると、私は「急激に体調が悪くなった」と自分でも本当か嘘か分からないようなことを彼に告げ、ショッピングの予定を中止して帰りました。

その日のうちに彼から私の体調を気遣うメールもきましたが、私から返信することはなく、そのまま別れてしまいました。

 

 

 

彼女の話しを笑いながら聞いていたんですが、途中で「元カレはディスってはいけない」ということを思い出し、精一杯フォローしてみることにしました。

 

僕「人前でも堂々としてて、男らしい彼氏やったんやね。しかも君の知らない世界にグイグイリードしていきそうやし。まさに理想のタイプの「男らしくてリードしてくれる人」やな。」

 

彼女「いや、理想のタイプではなかったよ、、」

 

僕「自分も含め普通の男は性癖とかは初め隠したりするけど、付き合ってすぐにそこまで自分を出せるなんて、男らしくて誠実な証拠やで。」

 

彼女「いや、できれば徐々に出して欲しかったよ、、」

 

僕「赤ちゃんプレイを徐々に出すってのも難しいやろ。だんだん若返っていくってこと?そんなことしたら中学生あたりで反抗期迎えた頃とか、赤ちゃんよりキツいで。」

 

彼女「いや、若返らんでええから!そういう趣味があるっていうことを少しずつ分からせてくれたら良かったかなって。」

 

僕「ちょっとずつ分からせるのも難しいやろ。こっちも赤ちゃんに成り切らなあかんし。0か100かしかないやろ。

 

彼女「え、、赤ちゃんプレイする人の意見になってるけど、、、したいの?」

 

僕「いや、そんなことは、、」

 

彼女「本当はしたいんじゃないの?」

 

僕「そんなことはないけど、じゃあ例えば僕と付き合ったとして、事前に赤ちゃんプレイがしたいって伝えてたとしたらする?」

 

彼女「まあ好きな人がそう言うならするかな。」

 

 

 

 

僕「ほんとでしゅか?

 

彼女「やっぱ無理!

 

 

 

 

フォローできませんでした。

 

 

 

 

 

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